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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第731号 <2016.10.3>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第14回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、座長報告(5)
−組織間連携1                   座長 永冨太一
−学金連携                     座長 川名優孝

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組織間連携1                    座長:永冨太一
6月16日(木)第1日目E会場(10:00〜10:45)

本セッションでは主には所属する組織とその関係機間とが有機的に連携し、
社会ニーズに対応する取り組み事例についての発表が行われた。
下田らは、前橋市における新しい産業振興の施策方法について、組織間での
強い連携と弱い連携に分類し、迅速に対応するものと長期的ビジョンでの
解決に至らせるものとの2重構造での産学連携について、多数組織間での
連携の試みによる事例紹介を行った。
木村はデザイン学領域でのイノベーション人材育成のためのコンソーシアム
の発表を行った。特筆すべきは大学を含む参画機関のほとんどの会員が有料
であること、知財活用のための工夫、企業間での協働体制、フェロー制度に
よる産学連携等、魅力ある様々な制度を有するところにある。
村上はURAにおける重要なスキルの一つである「信頼」に着目し、プロジェ
クト形成の際に分類される二つのプロセスの循環が大学におけるアウトリー
チを行う上でも応用できることを所属機関が主に開催するイベントを通して
の実例を用いて紹介した。
どの報告も独自の手法や試みについて日々の業務を行う現場の視点に立って
発表されており、非常に親しみやすい内容から聴衆の関心を誘う話題提供を
行っていた。

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2.学金連携                     座長 川名優孝
6月16日(木)第1日目E会場(10:45〜12:00)

本セッションでは、大学と金融機関との連携について5件の報告があった。
藤原、野瀬らは、トマト銀行が推進する知的資産の評価を融資等に繋げる
知的資産経営支援を、地域の大学と金融機関が連携して実施することによる
地方創生への貢献に関わる事例について報告した。
伊藤は、地域の中規模大学における知的財産を活用した金融機関の取組みに
ついて報告した。大学が有する知的財産情報を地域金融機関が連携し、新し
い連携体として情報発信することにより、地域に縛られない中小企業と金融
機関のより広い連携を実現する可能性について言及した。
高屋らは、6次産業化に注目し、その傾向から6次産業化が必ずしも収益
モデルとはならないことを明らかにした。今後、金融機関と大学との連携に
よる支援モデルを構築する上で基礎的な調査と分析結果を示した。
武田らは、産学連携における障壁要因とその克服に向けた金融機関の貢献に
ついて報告した。金融機関が主催する経営塾の受講者に受講前と後にアン
ケートを実施し、時系列に意識を調査した。その結果、産学連携に関わる
意識の向上が見られ、金融機関が大学との連携に対して、地域に貢献できる
ことを明らかにした。
小野は、学金連携に関するネット―ワーク分析と類型化をおこない、金融
機関と大学とのネットワークの地域性や大きさ密度、形態などについて分析
し、ネットワークの形成は地域性に依存しており、その中心は金融機関では
あるが変化がみられるとの報告をした。
本セッションにおいて、学金連携の各地域の事情に合わせた特長ある多様な
取り組みが紹介された。また、その事例だけでなく、実態把握や分析により、
学金連携のシステム化が徐々に図られていることがわかった。今後、地方
創生に向けた大学と金融機関の連携を創造するために必要なナレッジを示す
重要なセッションであった。

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                               以上