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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第725号 <2016.9.21>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第14回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、座長報告(2)
−人材育成1                    座長 李 鎔m
−人材育成2                    座長 林 聖子

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1.人材育成1                    座長:李 鎔m
6月16日(木)第1日目B会場(10:00〜11:00)

「人材育成1」のセッションでは、4件の発表があった。阪南大学の福重八
重らは、学部のゼミナールにおいて経年実施している産学連携による学生の
社会人基礎力育成の取り組みについて発表した。特に、学生の専門知識・ス
キルの修得を強く意識した教育プログラムにすることが社会人基礎力のさら
なる向上に一定の効果がある、との見解を示した。一方、専門領域の前段階
にある基礎学力が低い場合は教育プログラムの効果が現れにくく、基礎学力
と専門知識・スキルの両対応がより効果的な教育プログラムの開発に繋がる
との見解を示した。
芝浦工業大学の林規雄らは、企業との共同研究に参加することが学生の「成
長」に繋がることに着目し、その要因分析について報告した。学生自身の実
感(共同研究における自分の役割の理解、学習した知識の有用性の実感など)
が成長に影響を及ぼしていることを示した上で、客観的には教員の考え方、
学生への接し方がその要因になることを示した。
山口大学の陳内秀樹らは、同大学が保有する知財教育教材やノウハウを活用
した専門高校(農業高校、工業高校等)への知財人材育成支援活動の実態と
その結果(アンケート結果等)について発表した。7会場22回、延べ
1,269名(教職員376名、生徒893名)に対して知財研修を行った結果、
参加した教職員の9割以上から知財教育への理解と自分の授業改善に役立つ
とした肯定的な評価が得られた。一方、専門高校の教職員の知財マインドは
低く、知財人材の裾野拡充のためには恒常的な研修と専門分野別に細分化し
たより実践的な研修の必要性について言及した。
釧路工業高等専門学校の高橋剛らは、専攻科生を対象とした「企業技術者等
活用プログラム」を活用した産学連携教育の取り組みについて紹介した。具
体的には地域企業の経営者や技術者らによる企業課題やビジネスモデル、プ
ロジェクトマネジメント等に関する講義・演習・グループワークなどを実施
し、学生の意識改革と実践力を身に着けることに関して概ねの教育効果が得
られたことを示した。一方、同校の従来からの高い就職率を背景として、本
プログラムのようなより高次な学習に対する学生の動機づけの困難性が課題
として挙げられた。
いずれの発表も、産学連携・知的財産を通じた実践的な人材育成と教育の現
場における重要な観点を含んだ取り組みであり、今後のさらなる展開が期待
される。

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2.人材育成2                    座長 林 聖子
6月16日(木)第1日目B会場(11:00〜12:00)

本セッションでは、4件の発表があった。八神ら(三重大学)は2013年度か
ら開講した社会連携研究センター教員担当の共通教育授業「社会連携実践T、
U」における地域連携・産学連携を利用したPBL授業について、授業構築
の留意点、実施しての課題、連携先企業等のメリットや負担等を報告した。
李ら(山口大学)は2013年度から全国初の共通教育課程での約2,000名対象
の全学必修「知財科目」を開講し、授業概要、授業教材の工夫、授業内容の
理解度と教材についてのアンケート調査分析等について報告した。山名(富
山大学)は大学院理工学教育部学生が社会に出てエンジニアとして知ってお
くべき会社運営知識やノウハウを盛り込んだ、修士1年対象の選択科目「ア
ントレプレナーシップ教育」について5つの柱や工夫点等を報告した。松浦
ら(滋賀医科大、岩手県立大)は2014年度文部科学省グローバルアントレプ
レナー育成促進事業(EDGEプログラム)に採択された「医・工・デザイン連
携グローバルアントレプレナー育成プログラム(iKODEプログラム)の開発・
実施」の紹介と、連動した産学連携活動について報告した。
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                               以上