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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第723号 <2016.9.14>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第14回大会
一般講演、オーガナイズドセッション 座長報告(1)
−URAや産学官連携従事者が活動しやすい研究支援体制とは 
                             座長 馬場大輔
−国際連携                     座長 能見利彦

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1.URAや産学官連携従事者が活動しやすい研究支援体制とは 
                             座長:馬場大輔
6月16日(木)第1日目A会場(10:00〜11:00)

本オーガナイズドセッションは、平成27年度に発足した「産学連携学会リ
サーチアドミニストレーション(RA)研究会」が企画し「支援業務を通じて
実際に直面した組織体制の難しさ」にスポットを当て、世代や経験年数の異
なる演者による話題提供を中心に展開した。まず、研究会代表の馬場(岐阜
大学)から、RA研究会の参加者層や課題を整理した後、自身の現場で抱える
組織間ギャップとモチベーションについて話題提供し、以降3名の話題提供
に続いた。鈴木(静岡大学)は、様々な立場での研究支援実績を踏まえベテ
ランの立場からURAが担うべき業務領域の気付きについて問題提起した。内
島(北見工業大学)は、中堅の立場から、URAという職名に拘らず基礎研究
から応用研究や産学連携など広く研究者を支援する立場の者同士、大学の価
値向上という共通目的に向かうことを提案した。最後にURA暦1年数ヶ月の
梶野(茨城大学)は、組織体制の難しさの中から逆説的に新人としてコミュ
ニケーション力を生かした独自の支援策の実践について提案した。会場から
大学の規模による体制の違いや過去の教訓などの声をいただきながら、実務
者も高い意識を持ち課題や情報の共有化を通し、組織体制下で研究者支援を
実践していくことで意識を共有化できた。
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2.国際連携                     座長 能見利彦
6月16日(木)第1日目A会場(11:00〜12:00)

本セッションでは4件の発表があった。1件目のクスタース・ハロルドの発
表「国際的な連携のリスク・マネジメント 〜九州大学での取り組み〜」は 、
海外の軍事研究とは共同研究を行わないとのポリシーを九州大学が有して
いたにも関わらず、米国の空軍傘下の研究所との共同研究の計画について部
局事務局がチェック漏れしたとのトラブル(研究開始前に対処済み)が生じ
たため、その後、国際法務室が事前チェックする手続きを取り入れたとの報
告であった。2件目の清水谷卓の発表「JICA中小企業海外展開支援事業(案
件化調査及び普及実証事業)事例における『学の貢献』の特徴分析」は、山
口大学からの移転技術を事業化していた地元中小企業がインドネシアに事業
進出する際に、JICAの中小企業支援事業を活用するとともに、そのスキーム
の事業化可能性調査などを、山口大学がインドネシアの大学と連携して実施
した事例の報告であった。本件は、大学が研究者の国際ネットワークを活か
して中小企業を支援している点やJICAスキームを活用している点で、他大学
にも参考となる興味深い事例であった。3件目の小竹暢隆の発表「海外イン
ターンシップの現状と課題」は、名古屋工業大学が、国際インターンシップ
として学生を海外企業に派遣してきた事例の報告で、これまで多くの案件が
実施されてきたが、それらは教員の個人的努力によるもので、今後、組織的
な取り組みが望まれるとの意見が示された。4件目の田中政信・吉住修の発
表「海外姉妹都市との協力による国際連携の推進」は、熊本市が姉妹都市協
定を結んでいる海外都市の機関に、熊本大学がミッションを派遣して国際連
携の可能性について情報交換した事例の紹介だった。これら4件の発表に対
して、それぞれ、会場からの質疑や討議が活発に行われた。
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                               以上