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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第629号 <2015.11.17>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第13回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、ダイアローグセッション 座長報告(12)
  −学生の教育1    座長:吉永重樹
  −学生の教育2    座長:佐藤三郎
  −インターンシップ  座長:山名一男
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学生の教育1 座長:吉永重樹
6月26日(金)第2日目E会場(9:00〜10:30)

本セッションでは、6件の発表があった。丹生ら(島根大学)は、「産学連携
による商品化事例を題材とした人材育成」と題し、6次産業化プロジェクト
に向けた講義を開講し、実際の商品化事例を演習課題とするなど、各地方都
市の抱える問題について人材育成の面からの取組を報告した。崎山ら(山口
大学)は、「産学公民連携による理科・科学技術教育の展開(Z)」と題し、
次世代理系人材の育成に対し、地域全体が連携した取り組みを報告した。山
口県を5地域に分け、それぞれが特徴ある取組を実施するとともに、各地域
間のネットワークを構築するなど、その運営に工夫がなされている。宮本
(経済産業省)は、「産学理工系人材育成に向けて」と題し、理工系人材に対
するアンケートや卒業生の進路データから高等教育機関が抱える課題を浮き
彫りにし、産業界のニーズを教育に反映させる「理工系人材育成に関する産
学官円卓会議」の取組についても紹介した。李ら(山口大学)は、「全額知財
必須科目における授業改善取組とそれによる効果分析」と題し、全学部1年
生を対象に「科学技術と社会 〜○○学部生のための知的財産入門〜」とい
う知財教育科目を必須化した事例を紹介し、その効果について検証した。引
き続き、李ら(山口大学)は、「全額必須知財教育からの展開」と題し、新設
した計9つの知財に関する展開科目の開講について、学生への動機づけなど
の取組などと共に報告した。川北(京都工芸繊維大学)は、「アジャイルデザ
インコミュニケーションシステムを活用した産学連携型PBLの事例紹介」と
題し、学生や若手エンジニアを対象としたPBLの取組を紹介した。学生のみ
ならず社会人を含めた人材育成に関する様々な取組がなされており、産学連
携による人材育成が重要な意味を持ってきていることが実感できるセッショ
ンであった。
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学生の教育2 座長:佐藤三郎
6月26日(金)第2日目E会場(10:30〜11:30)

森谷一経は、産学連携を活用した学生への金融教育の実施例について報告し
ている。景気の回復に伴い学生が株取引等の金融関連トラブルに巻き込まれ
る事件が増えており、金融教育は喫緊の課題で、NPO日本フィナンシャル・
プランニング協会との連携が功をなしている。林規雄らは、産学連携を活用
した技術者教育の一環として、企業との受託・共同研究に学生を積極的に参
加させた事例を報告している。事後アンケートの結果、特に、大学院生は満
足度が高く、最先端技術を体感できると好評であり、一方、教員側も学生の
成長を実感できると好評である。杉岡秀紀は、ここ10年来「地域公共人材」
育成に取り組んでおり、特に近年、地域経済界の要望に応え「グローカル人
材育成」に注力し、京都5大学と共にグローカル人材資格制度及び資格制度
教育プログラムを開発した経緯について報告している。 川口貴之らは、地
域と連携して学生を教育する「オホーツク総合演習」の実施例について報告
している。地域が抱える課題を地域の実務者自ら講演を行い、学生と現地調
査を行うことにより、学生のアクティブラーニングに功をなしている。
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インターンシップ 座長:山名一男
6月26日(金)第2日目E会場(11:45〜12:30)

本セッションでは、3件の発表があった。まず、桑江ら(宇都宮大学)は、
学内外のポストドクターを対象に、長期インターンシップとキャリア指導を
行い、教員やコーディネータ等のネットワークを活用しながら、成果に結び
つけている実例が紹介された。北川(小樽商科大学)は、サッポロビール社
が運営するSNS(Facebookサイト「北海道Likers」)のメディアを利用し、
学生の取り組みを広く社会に発信することで、学生のモチベーションに加え、
社会人になるための教育効果向上を行っている事例を発表した。中武(鹿児
島大学)は、企業やNPO/NGOなどが取り組むソーシャルビジネス・イ
ンターンシップ(多様な社会的課題の解決策)に参加する大学生の意識調査
並びにその分析結果を報告した。いずれも、新しい工夫と知恵が見られ、今
後の更なる発展が期待される。
                                以上