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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第612号 <2015.10.21>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第13回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、ダイアローグセッション 座長報告(6)
−産学官連携が果たす大学への寄与  オーガナイザー/座長:鞘師守
−プロジェクト評価1        座長:桑江良昇
 −地域における大学の活用  オーガナイザー:鞘師守 座長:内島典子
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産学官連携が果たす大学への寄与    オーガナイザー/座長:鞘師守
6月26日(金)第2日目A会場(9:00〜10:15)

本セッションでは、教育・研究など大学の活動や経営に産学官連携を役立て
ている先進的な事例4件と、全国におけるそれら取り組みに関するレビュー
結果1件の報告が有り、それらについて議論した。柴崎(豊橋技術科学大学)
は、次世代のリーダを育成する大学院教育に、社会をリードする先端的企業
トップや研究者など産業界の力を取り入れた事例について紹介した。西原
(神戸大学)は、研究者間の連携に留まらない企業/大学の組織としての緊
密な連携により研究探索・研究管理等を組織的に行う取り組みについて紹介
し、より質的・量的に水準の高い共同研究を立ち上げ推進している事例を報
告した。森倉(電気通信大学)は、産学連携部門とURAが一体となり大学
の研究力向上を推進する産学連携の取り組みについて紹介した。また坂本
(和歌山大学)は、地域への貢献に対する大学の決意を大学の「宣言」の中
で謳い、地域社会への貢献に産学連携をより活かしていく取り組みについて
紹介した。セッション・オーガナイザの鞘師(北見工業大学)は全国の大学
と北見工業大学における関連の事例を俯瞰し、大学の運営への産学官連携活
動の活用について全体像を整理し報告した。本セッションは、教育・研究・
社会貢献や経営など大学が進めているあらゆる活動に対し産学官連携が果た
しつつある貢献について、その全体像や現状、先進事例、新たなとらえ方な
どを議論・共有化する貴重な場になった。
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プロジェクト評価1        座長:桑江良昇
6月26日(金)第2日目A会場(13:30〜14:15)

本セッションでは3件の発表があった。馬場(岐阜大学)は、経済産業省戦
略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)の事業管理機関を大学が担う際の
課題等を整理し、大学が継続して事業管理機関を運用していくことは難しい
と述べた。内島ら(北見工業大学)は、同大学が従来特徴としてとらえてき
た「寒冷地研究」が、過去の共同研究実績からも同大学の特徴であることを
定量的に示すことができたと述べた。丸山(テクノ・インテグレーション)
は、京都大学が科研費基盤研究を実施する中で見出した高機能ナノ材料が、
その後、包括的産学連携アライアンス等の大型プロジェクトで実用化に向け
て研究開発された経緯を述べた。3件の評価対象は様々であるが、いずれも
わが国の産学連携による研究開発にとって有用である。
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地域における大学の活用   オーガナイザー:鞘師守 座長:内島典子
6月26日(金)第2日目A会場(14:15〜15:15)

本セッションでは、地方・地域において企業・自治体が大学を役立てている
具体的な事例4件の紹介を受け、各地域で活かすことのできる大学の機能と
その活用について議論した。松原(鳥取大学)は、大学が地域産学官金機関
と築いている密接かつコンパクトなネットワークにより大学が地域に活かさ
れている例について紹介した。倉又(大地みらい信用金庫)は、金融機関が
主体的にかつ深く関わる産学連携により進めている地域振興の取り組みにつ
いて紹介し、そこにおける大学の位置と機能を考察した。諸橋(北海道教育
庁)は、地域の産学官が連携して専門高校学生のSkill Upに臨んでいる事例
を紹介し、大学にも同様の地域への貢献が可能であることを示唆した。また
内島(北見工業大学)は、北見工業大学が地域で行っている活動を例に地域
に活かすべき大学の様々な機能の全体像を考察した。地方創生に向け地方・
地域における産学官連携の重要性が今改めて注目されている。一方で、「大
学が持つ教育・研究をはじめとする様々な機能の活用」は、地方・地域を支
え牽引している多くの中小の企業・自治体にとって容易なことではない。本
セッションは、その先進事例、全体像や新たなとらえ方などを議論・共有化
する貴重な場になった。
以上