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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第606号 <2015.10.14>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各後援の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第13回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、ダイアローグセッション 座長報告(5)
   −社会人教育         座長:杉岡秀紀
   −産学連携実務者育成     座長:荒磯恒久
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社会人教育    座長:杉岡秀紀
6月25日(木)第1日目E会場(14:00〜15:30)

本セッションでは、5人から6本の発表があった。 まず山崎(弘前大学)
から「COI 拠点における対話型ワークショップデザインと社会実装への展開」
という報告があり、文理融合型、また遠方の大学との連携による人材育成の
可能性を共有できた。次に荒磯(北海道大学)から「産学官連携の体系化と
ネットを利用した教育」「産学官連携理論・実践に関するワシントンDCとの
連携」と2本続けて報告があり、産学連携教育の実践と国際産学連携の重要
性について改めて問題意識を共有できた。続く橋本ら(広島大学)からは
「東南アジア日系工業団地における人材育成プログラム」という報告があり、
インドネシアで展開する日本の企業と大学の連携による質の高い人材育成モ
デルの意義を確認することができた。続いて藤倉(帯広畜産大学)からは
「フードバレーとかち人材育成事業の取組み」という報告があり、北海道な
らではの地の理を活かした人材育成モデルの可能性を確認できた。最後は金
澤ら(北見産学医協働センター他)から「北見工業大学「工農教育プログラ
ム」の取り組みと地域人材育成について」という報告があり、理系人材のた
めの産学連携教育、また大学間連携による人材育成について貴重な示唆を得
ることが出来た。ともあれ、いずれも産学連携ならではの社会人教育のため
の創意工夫やエッセンスを共有出来、貴重なセッションとなった。
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産学連携実務者育成    座長:荒磯恒久
6月25日(木)第1日目E会場(15:45〜16:45)

近年、産学連携を実質的に担う組織の多様化が見られる。我が国の産学連携
活動の初期に見られた「大学の知識・研究成果を社会に移転する」という活
動から、「産学連携は社会の各組織が協働して新たなオープンイノベーショ
ンの展開を図る」活動へ動き出したことによる。大学・研究機関と企業との
オーバーラップが少ない我が国において、産学連携推進には、研究機関と企
業を連携し実践活動を作り出す「コーディネーション、あるいはマネージメ
ント」が重要であり、本セッションの発表もこれに関わるものであった。演
題1および2は常磐大学・中村均氏による「地域連携プロジェクトマネージ
ャー資質要件」に関わる動態的能力とその学習メカニズムを経営学的視点か
ら分析したものである。今後、さらに実務者との対話を基に考察を進めプロ
セスの理論化を進めることが求められよう。演題3は福井大学・坂本憲昭氏
と吉長重樹氏による「自立型産業人材養成プログラム:実践道場」に関わる
もので、アントレプレナー養成に重点を置いたものである。演題4では潟L
ャンパスクリエイト・安田耕平氏による「産学官連携の進め方」として、大
学・企業の共同研究形成の実践的ノウハウが示された。産学連携は社会・経
済にインパクトをもたらして完成するものであり、本セッションで議論され
た@マネージャーの活動、Aアントレプレナーによる社会実装、Bコーディ
ネーション実務は産学連携のメインストリームである。本セッションはこの
ことの重要性を改めて示すものであった。
                                以上