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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第601号 <2015.10.2>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各後援の要点、セッショ
ンのまとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第13回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、ダイアローグセッション 座長報告(2)
  −共同研究講座            座長 金多 隆
  −科学技術政策            座長 山口 佳和
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共同研究講座   座長:金多隆
6月25日(木)第1日目B会場(14:00〜15:15)

このセッションでは、いずれも大阪大学に設置された共同研究講座等に関す
る5題の研究発表があった。講演者からの要望により、プログラムとは逆の
順序で発表を行うことにより、成熟度の高いプロジェクトから初期のプロジ
ェクトへと時系列を遡り、プロジェクトの進展過程を比較検討できるように
した。すなわち、日立造船・中澤氏および小松製作所・中村氏による「協働
研究所」の報告は、大阪大学が目指す産・産学連携の究極の姿に近い。
NEXCO西日本・小濱氏の「共同研究講座」の取り組みは、その前段にある、
研究成果の社会実装を目的とした研究活動である。日本触媒・浅子氏の報告
は、これから共同研究講座制度を活用しようとする企業の事例であった。最
後に大阪大学・奈良教授より「Industry on Campus」を目指したオープンイ
ノベーションモデルについて、全体構想の発表があり、大阪大学の考え方が
明快に示された。これらの取り組みは、物理的不動産としての大学キャンパ
スと、知の集積拠点としての研究大学、さらに企業誘致への障壁を低減する
制度設計という三者がうまく調和した成功事例と言えるだろう。
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科学技術政策 座長:山口佳和
6月25日(木)第1日目B会場(15:30〜17:00)

当セッションでは、5件の発表があった。新エネルギー・産業技術開発機構
の諸橋から、先導的な研究を産学連携体制により行うエネルギー・環境新技
術先導プログラムを2014年度に開始したとの報告があった。関連する研究開
発テーマを大括り化してプログラムを設定したこと、プログラム全体を最適
化するプログラムマネージャーを配置したことを説明した。科学技術振興機
構の古賀から、イノベーション・ジャパン−大学見本市のこれまでの10年間
の開催状況と成果の分析、今後の展望について報告があった。大学見本市で
の出展が製品化までの成果につながっていること、マッチングしやすい出展
者・研究シーズの傾向が判明してきたことを指摘した。科学技術振興機構の
大竹らから、国立研究開発法人を核として研究開発拠点モデルを形成するイ
ノベーションハブ構築支援事業の提案について報告があった。ハブとして機
能するためのポイントとして、業界や技術動向の俯瞰と適切な研究開発戦略
立案、オープンイノベーション・異分野融合の促進などを指摘した。科学技
術振興機構の大竹らから、イノベーションハブ構築支援事業を2015年度に開
始し、20件を超える応募の中から2件を採択したとの報告があった。目指す
ハブのテーマなどの5つの評価項目を選定のために用いたこと、3層図を用い
た研究開発マネジメントの手法を取り入れたことを説明した。日本医療研究
開発機構の天野から、同機構の設置の経緯、仕組みと機能、知的財産マネジ
メント支援について報告があった。プログラム・ディレクター等の適切な配
置による基礎段階からの一貫した一体的な管理、知的財産コンサルタントの
常駐とMedical IP Deskと称する相談窓口の開設を行っていることを説明し
た。いずれも科学技術政策分野の興味深い試みを報告するもので、発表に続
いて会場の参加者との間で活発な討議が行われた。これらの事業や研究の発
展と、進んだ成果の発表がなされることを期待する。
                                以上