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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第491号 <2014.9.19>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.org
あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
バックナンバー:http://j-sip.org/mail_news.htm


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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッションの
まとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第12回大会
一般講演、オーガナイズドセッション、ダイアローグセッション 座長報告 (2)

−コーディネート手法−    株式会社キャンパスクリエイト 安田 耕平
−コーディネータの役割−   高知大学           石塚 悟史
−産学官連携プロジェクト1− 山形大学           小野 浩幸

※大会のプログラムは次のURLよりご覧いただけます。
http://j-sip.org/annual_meeting/12th_2014/program5.pdf
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−コーディネート手法−    株式会社キャンパスクリエイト 安田 耕平
6月25日(水)第1日目 B会場 (14:00〜15:20)
 本セッションでは4件の発表があった。まず、丸山正明(テクノ・インテグ
レーション)は、学学連携による研究開発成果の価値向上について、平成25年度
正会員7大学・2企業、準会員3大学、協力会員7大学が参加した、「大学知財群活
用プラットフォーム」の立ち上げ、活動について述べた、今後の活動に期待す
る。鈴木康之(静岡大学)は自らの経験を生かし、A-step探索型を意識した「技
術の棚卸シート」活用術について審査の立場からの申請書作成のこつを紹介し、
「シーズ棚卸シート」の活用によるA-step採択獲得に向けた申請書作成支援につ
いて発表した、大いに活用したい。佐藤暢ら(高知工科大学、宇治電化化学工業
株式会社)は産学官民コミュニティからの研究開発プロジェクト形成をテーマに
「球状多孔質無期酸化物ナノ粒子の事業化」という、新しいことに取り組もうと
する企業者や大学人との集まる場から生まれた、興味あるコーディネート活動に
ついて発表した、あらたな取り組みを期待する。伊藤正実(群馬大学)は首都圏
北部4大学連合発行のシーズ集を用いた企業ニーズ調査のよる共同研究プロジェ
クト構築という実践的産学連携について、実態調査をもとに発表した。この手法
は中小企業対象というより、大企業対象に産学連携プロジェクトを構築するに有
効であると述べている、地道な活動にはコーディネータ育成が求められる。

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−コーディネータの役割−   高知大学           石塚 悟史
6月25日(水)第1日目 B会場 (15:30〜17:10)
 伊藤(群馬大学)は、産学連携における企業の階層性に関連して、どのような
職能が産学官連携コーディネートに必要になってくるか、産と学をつなぐ機能を
中心に述べた。安田(株式会社キャンパスクリエイト)は、TLOが企業と大学の
共同研究全体をプロデュースするという、大学・企業・TLOの三者による共同研
究契約方式について紹介した。赤井ら(北陸先端科学技術大学院大学)は、産学
連携組織の活動をサービスの視点から検討し、提供するサービスが大学と企業の
価値共創、イノベーションの創発をどのように促進しているかについて考察し
た。大石(長崎県産業振興財団)は、医工食連携交流会などの活動から、産学官
連携コーディネータの役割について発表した。澤田(小樽商科大学)は、リエゾ
ン、プロデュース、コーディネートの語源調査から、これらの語によって表象さ
れる概念を述べた。本セッションでは、5件の発表があり、コーディネータの分
類と役割、コーディネータの活動分析やその手法など、新しい視点からの興味深
い発表が多かった。

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−産学官連携プロジェクト1− 山形大学           小野 浩幸
6月25日(水)第1日目 C会場 (13:00〜14:00)
 本セッションでは、三重県において産学官民連携で取り組まれている「ライフ
イノベーション」に関連する3件のプロジェクト事例が発表された。ライフイノ
ベーションをキーワードとして、天然資源の活用や医薬品等開発、医療・福祉機
器開発など多岐にわたる取組みが紹介された。学や産のセクターのみならず、行
政関係者からの熱心な発表が行われた点も印象深いセッションとなった。樋口ら
は、研究開発支援拠点の一つである「みえライフイノベーション推進センター
(MieLIP)鳥羽」における地域資源である海藻を活用したオリジナルの化粧品開
発事例について報告した。研究開発チームと商品企画チームの双方に地域住民を
巻き込んだ取組みが紹介された。竹川らは、平成23年度から取り組まれている
「地域資源活用型医薬品等開発検討・促進事業」について報告した。業種・業態
が異なる複数の開発事例を支援する経験をとおして、法令、委託先、最終ユー
ザーなどに関する情報不足が共通課題として指摘された。長井らは、「みえメ
ディカルバレープロジェクト」を通じて構築された産学官民の人的ネットワーク
を活かした医療機器・福祉用具等の製品開発支援事例について報告した。過去プ
ロジェクトからの反省を踏まえ、開発初期から製造販売業者を参加させる製販ド
リブン型スキームへの取り組みとその期待について議論が行われた。地域に根差
し、一つの明確なコンセプトのもの、産学官民が連携する多様な開発プロジェク
トが同時並行的に進行されている事例にフォーカスした興味深いセッションと
なった。
以上