―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第488号 <2014.9.11>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.org
あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
バックナンバー:http://j-sip.org/mail_news.htm


[[[[ ヘッドライン ]]]]
―――――――――――――――――――――――――――――――――
★★第12回大会(長野大会)開催報告★★

 産学連携学会第12回大会(長野大会)実行委員会からの開催報告
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 平成26年6月25日から27日にかけて産学連携学会第12回大会が長野県下諏
訪町で開催された。今大会では従来の口頭発表に当たるオーラルセッション
に加え、ポスター発表とオーラル発表を併せた形のダイアローグセッション
を取り入れており、それぞれ93件および34件の発表があった。他にオーガナ
イズドセッション2テーマ(9件発表)と12件のポスター展示があった。そし
て、今大会の参加者は 塑性加工学会と共催のオープンセミナー、特別講演、
シンポジウム合わせて全体では約320名であった。
 今回の特別講演では、多摩川精機株式会社代表取締役副社長の萩本範文氏
に「企業人が考える産学官連携」というテーマで、民間企業からみた産学官
連携に期待することや連携への注文についてご講演いただいた。続いて「デ
ジタルリケーション時代の中小製造業の姿」と題したシンポジウムが開かれ
た。デジタル技術の進歩で様変わりが予想されるこれからの製造業界に、中
小企業はどう乗り出していくべきかについて、製造業の現状、マーケットイ
ンの視点および教育的な視点からの取り組みと、行政からの支援等について
報告があり意見交換が行われた。コーディネータは京都大学学術メディアセ
ンター教授の喜多 一氏、パネリストは、経済産業省製造産業局の高木 聡
氏、有限会社スワニーの神山亮太郎氏、諏訪東京理科大学の市川純章氏およ
び信州大学の林 靖人氏の4人であった。
 また、塑性加工学会との共催によるオープンセミナー「塑性加工と産学連
携による新しい挑戦」が開催された。このセミナーでは、塑性加工分野で活
躍している地元企業・太陽工業株式会社の小平裕也氏、「今治タオル」のブ
ランディング を手掛け、今また諏訪の新しいブランドづくりに取り組む富
山達章氏(インタープランニング有限会社)から報告があった。
 研究発表の分類から見ると、事例の集積から分析へと、学会の果たす役割
が変わりつつあるように感じられる。また、大学と1企業という小さなユニ
ットでの共同研究から、複数の企業あるいは行政を巻き込んだ大きな規模の
連携へと、産学連携の形態が変わりつつあることが見て取れる。オーガナイ
ズドセッションは、輸出管理と、大阪大学の「共同研究講座制度」を基礎と
した産学連携の展開についての2件が行われ、それぞれの課題に焦点をあて
ながら活発な議論がなされていた。URA対話集会は、URAの現状やキャリア形
成にかかる課題や産学連携に及ぼす影響等の報告があり、なごやかな中に真
摯な意見交換が行われた。
 本大会は、諏訪地域という国内有数の産業集積地において開催された。
「国内有数の産業集積地」とは言われるものの、産業の空洞化の影響を色濃
く受けており、「東洋のスイス」とも称されたものづくり技術の海外転出は
目を覆うばかりである。このような現状にあって、地元産業界は行政と一体
となって、何をなすべきかを考え、試行錯誤を繰り返している。そのような
場所で産学連携の持つ意味は大きい。開催に当たっての周辺自治体や企業の
対応からは、その期待の大きさが感じられる大会であった。

 以上、多くの方々のご協力により、産学連携学会諏訪大会が盛会のうちに
終わることができました。ここに感謝の意を表しますと共に、今後ともご支
援、ご協力をお願い申し上げます。

産学連携学会第12回大会実行委員会
実行委員長:信州大学理事・副学長 三浦義正
大会実行委員会事務局長:信州大学地域共同研究センター・准教授 松岡浩仁

                                以上