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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第386号 <2013.8.5>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッションの
まとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第11回大会
一般講演&オーガナイズドセッション 座長報告(6)

−学生が関わる地域連携プロジェクト− 岩手大学 小野寺 純治
−人材育成4− 岡山大学 藤原 貴典
−人材育成5− 島根大学 北村 寿宏

※大会のプログラムは次のURLよりご覧いただけます。
http://j-sip.org/annual_meeting/11th_2013/program3.pdf
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−学生が関わる地域連携プロジェクト−       岩手大学 小野寺 純治
6月21日(金)第2日目 B会場(13:00〜14:00)

本セッションでは、地域や企業が抱えている課題の解決に学生が主体的に関わり、
一部には新ビジネスの創造に繋がった取組4件の発表があった。和田(鳥取大学)
らは、国内製造業の空洞化の中で地域中小企業の新ビジネスモデル構築に学生が
参画し、企業と一緒になってICTを活用した新たなBtoB、BtoCビジネスを構築
した事例を発表した。井上(神戸山手大学)は、地域商工会と連携して企業が抱
えていた環境問題をゼミ学生と共に解決し、ISO26000にまでつなげた取組を発表
し、今井(岩手大学)らは、地域が抱えている課題を募集し、学生がその解決に
向けて取り組む「地域課題解決プログラム」について発表した。松前(佐賀大学)
は、九州地区で唯一の「特美」と称される佐賀大学文化教育学部美術工芸課程の
学生と連携して家族経営の青果販売業が漬物加工ビジネスの創業を成功に導いた
事例を発表した。全体の発表を通して、大学が地域に関わっていく際の学生のポ
テンシャルの高さと学生に対するマネジメントの必要性が見えてきたセッション
であった。大学が地域の知の拠点としての存在価値を高めていくためには学生の
地域への関わりがより重要視されることから、今後、より多様な形での学生主体
の取組とこれら学生に対する大学をはじめとする関係者の適切なマネジメントが
期待される。
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−人材育成4− 岡山大学 藤原 貴典
6月21日(金)第2日目 B会場(14:15〜15:30)

 本セッションでは5件の発表があった。まず,中島(岩手大)は、岩手大学認
定資格「環境管理実務士」育成の地域貢献への波及効果と課題を延べ、インター
ンシップも進めつつ効果が限定的であると指摘している。つぎに、松前(佐賀大)
は、紙製教育シートであるビジネスモデルCANVASを用いた創業トレーニン
グについて説明し、幅広い年齢層を対象に地域コミュニティに適したビジネスモ
デルを構築できることを示した。山口(広島大)らは、地域企業を大学が連接す
るシステムとして「研究協力会」を約100社で組織し、企業ニーズに応じた製
品およびプロセスに固有な技術の研修プログラムを運用し、600名を超える受
講者を得ており、活発な活動が注目される。佐藤(一関高専)らは、自動車産業
に特化した産学共同教育による高度技術者育成を学校の使命の一つと認識し、電
気自動車組み立てキットを用いて工業技術センターと連携して年間220名以上
の指導を行っている。これには、震災復興予算が活用されている。最後に、川崎
(新潟大)は、中小企業家同友会会員向けの大学講座を企画開催し、経営の根幹
は哲学であるとの意見に従い人文学部・経済学部の教員が新時代のリーダー育成
を行っている。人材育成は発表件数が多く、5セッションに分割されており、大
学等高等教育機関の本来的使命である教育分野にも産学官連携の流れが色濃く反
映されつつある状況が良く理解できる。大学の産学連携部門は長らく教育にタッ
チできなかったが、今後は産業界ニーズを知り得る強みを発揮して、有効な社会
人教育プログラムが開発されることを期待する。
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−人材育成5− 島根大学 北村 寿宏
6月21日(金)第2日目 B会場(15:30〜16:30)

 本セッションでは、人材育成に関し、学生教育の事例や人材育成プログラムの
作成など4件の研究成果が発表された。二宮らは、コーディネーターのするべき
事項を明確にする目的から,「ベンチャー仕掛け人」という新聞連載記事を用い
て,着目したキーワードがどのキーワードと関連しているかをテキストデータ分
析し,仕掛け人の活動領域について検討した結果を報告した。杉岡は,学生と社
会との結びつきを深め社会への関心を深めさせることを目的に,京都で複数の大
学と経済同友会が連携して行っている「地域公共人材」の育成プログラム(講義)
について紹介した。この講義では地元経済界の方々が学部学生に講義を行い,学
生の社会の理解を深めることを狙っている。荒磯は,産学官連携によるイノベー
ションの創出,特に製品アイデアを初発とし基礎研究の蓄積とを結びつけ社会に
行け入れられる製品を通じてイノベーションを創出していく役割を担うイノベー
ションマネージャーの育成を行うプログラムの開発とその試行の結果について2
件の報告をした。産学連携で,産学連携を担う人材の育成だけでなく,産学で学
生を教育する試みも増加してきており,教育分野での産学連携が期待されている。
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                                  以上