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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第385号 <2013.8.1>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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大会終了後の恒例の「座長報告」が始まりました。各講演の要点、セッションの
まとめをこれより順次、会員の皆様にお届けいたします。

産学連携学会第11回大会
一般講演&オーガナイズドセッション 座長報告(5)

−人材育成1− 佐賀大学    佐藤 三郎
−人材育成2− 山口大学  崎山 智司
−人材育成3− 山口大学    李 鎔m

※大会のプログラムは次のURLよりご覧いただけます。
http://j-sip.org/annual_meeting/11th_2013/program3.pdf
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−人材育成1−                   佐賀大学 佐藤 三郎
6月21日(金)第2日目 B会場(9:00〜10:00)

 三須幸一郎(鳥取大学)らは、鳥取大学ものづくり実践教育について、実施目的、
時期、テーマ、協力企業・機関について紹介し、上記教育を通した製品開発の取
り組み事例について報告するとともに、この教育が学生の知財意識を高めるのに
有効であると報告している。
 郷冨夫(一関高専)らは、一関高専が地元企業NECネットワークプロダクツ(株)
と共同実施している「産学COOP教育による即戦型技術者教育」について、課題解
決型手法の教育として商品企画実習を実施した事例について報告している。
 吉田悦子(大阪大)らは、理工系学部を有する100以上の大学を対象にアンケ
ートやヒヤリング調査を行い、研究活動と関連する知的財産教育カリキュラムに
ついて検討し、理工系に特化した実践的知的財産講座のカリキュラムモデルを構
築した例を報告した。
 木村友久(山口大)らは、2013年4月から全ての山口大生を対象に必須化した知
財教育について、その概要と学生へのアンケート分析結果について報告し、知財
教育に対し意欲的な学生は多いが将来知財の創作に関与したいとする学生は41%
に留まったと分析した。
 本セッションでは、知財教育を全学必須科目に広げて行こうとする大学も現れ、
知財を通した人材育成の重要さを改めて認識させられるなど、有意義な討論を展
開できた。
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−人材育成2− 山口大学 崎山 智司
6月21日(金) 第2日目 B会場(10:00〜11:00)

本セッションでは、4件の発表があった。桑江等(宇都宮大学)は、「宇都宮大
学での「ポストドクター・キャリア開発事業」の実施」と題して、ポスドクが大
学教員以外の多様なキャリアパスを確保する教育プログラムを、3大学(宇都宮
大、横浜市立大、横浜国立大)が連携して開発する事例を紹介した。吉村(北九
州市立大学)は、「関門地域の大学の起業教育の現状と展望」と題し、関門地域
21大学の起業教育の実態と受講学生の動向をアンケート調査し、今後の大学にお
ける起業教育について3つの重要項目を提言した。福重(阪南大学)は「中小企
業に対する新卒採用支援事業の実践」と題して、阪南大学での起業教育プログラ
ムおよびその成功事例として「GIFTCO」が展開する中小企業への新卒採用支援事
業の事例について紹介した。佐藤等(佐賀大学)は、「インターンシップやビジ
ネスプランコンテストを介した産学連携型教育プログラムの実践研究(その2)」
と題して、約10年に亘る佐賀大学での産学連携による実践的講義「チャレンジ・
ベンチャービジネス」を紹介し、この講義が社会人基礎力養成に及ぼす効果につ
いて報告した。
 いずれの講演も、大学で一般に行われている講義では得られない産学連携教育
の効果を明らかにしており、多様な人材が要求されるグローバル社会に向けて今
後の展開が期待される。
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−人材育成3−                    山口大学 李 鎔m
6月21日(金)第2日目 B会場(11:15〜12:00)

「人材育成3」のセッションでは、3件の発表があった。まず、島根大学の中村
守彦は、実践的な高大産連携について紹介した。通常の高校のカリキュラムを超
えて高校生達が大学と地元企業のサポートを受けながら、論理的な思考を習得す
ることを目指して、自分たちが主体的となって課題研究に取り組み、結果、地元
企業にとっても思わぬ新商品への展開に繋がったこと、つまり、高大連携と産学
連携とが融合した新形態の地域貢献であることを示した。
鳥取大学の田中俊行らは、産学官が連携した米子ものづくり道場の取り組みにつ
いて紹介した。大学・高専等の教育機関、市町村等の行政、市民を中心とした自
治組織、及び民間企業とが連携し、地域住民を対象としたものづくり指導者養成
講座の開講とその講座で使用する教材開発を行っている。ものづくり養成講座の
修了生達は市のイベントや祭りなどで子供達にものづくりの楽しさを伝える活動
を継続させており、産学官が連携した地域教育活動への展開の可能性を示した。
山口大学の崎山智司らは、次世代の理系人材育成を目的とした長州科楽維新プロ
ジェクト中の科楽奇兵隊事業について紹介した。科楽奇兵隊事業では、大学生が
中心となって小中学校や各種イベント等への出前科学実験・工作教室を企画・実
施することができ、通常の学内での講義による学習とは異なる。産学公民からな
る実践的な教育の場への参加は、大学生の社会人基礎力を効果的に育成できる可
能性があることを示した。
いずれの発表も、教育分野での産学官連携と地域貢献の双方の観点を含む取り組
みであり、今後の展開が期待される。
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                                  以上