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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第309号 <2012.7.30>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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産学連携学会第10回大会 一般講演&オーガナイズドセッション 座長報告(7)
−農林水産1− 佐賀大学 佐藤三郎
−農林水産2− 富山大学 山名一男
−JSTセッション− 高知大学 石塚悟史

※大会のプログラムは、次のURLよりご覧いただけます。
http://j-sip.org/annual_meeting/10th_2012/program3.pdf
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−農林水産1− 佐賀大学 佐藤三郎
6月15日(金) 第2日目 B会場 (11:15〜12:00)

 本セッションでは高知工業技術センターを中心とするグループから3件の
発表があった。森山らは、「碁石茶を巡る産学官連携の取り組み」と題して、
高知県工業技術センターを中心に同県茶業試験場、高知大学、および地元自
治体が一体となって、古来高知県嶺北地方に伝わる珍しいお茶の機能性の検
証、製法の検討、地域のブランド化等に取組み、商品開発に至った取組み例
について紹介した。山下らは、「産官連携による県産竹材を使用した自動車
用ステアリングの開発」と題し、高知県工業技術センターを中心に地元林業
事務所、地元企業3社、同県財団による、世界で初めて量産車に竹材を使っ
た自動車部品供給事例について紹介した。加藤らは、「高知県の酒は旨い!
を支える」と題し、高知県産の「高知酵母」を使った商品の品質を高めるた
めの取組について紹介した。
 いずれの取組も、地元密着型の研究開発を続けて来た高知県工業技術セン
ターの地道な努力の賜であることが伝わって来た。
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−農林水産2− 富山大学 山名一男
6月15日(金) 第2日目 A会場 (13:00〜13:45)

本セッションでは3件の発表があった。稲井等(愛媛県水産研究センター)
は、魚類養殖業の産地に対し、消費者から産地側への諸評価をフィードバッ
クできる「生産流通情報管理システム」を開発・利用し、高級養殖魚「マハ
タ」の販路を産地側へ、また量販店には差別化商材を提供するという新しい
社会実験結果を報告した。清水(鳥取大学)は鳥取大学に水産学に関わる部
局がない中で、関連する学内研究者を結集し、水産物に含まれる成分の効能
を評価・解明する評価システムを構築し、水産資源を活用した生活習慣病予
防食品の開発について報告した。中越等((財)中土佐町地域振興公社)は漁
業者が一本釣り漁の最中に高品質カツオを選別し、スラリーアイスに保存す
るという漁獲直後から高鮮度を保って持ち帰る新たな仕組みを取り入れると
ともに、一流ホテルやレストランのシェフによる評価を漁業者にフィードバ
ックし、どのような魚を持ち帰ることが必要かを伝える新たな仕組みを紹介
した。またその結果、商談にも繋がっていることが述べられた。いずれの発
表も、水産業における新しい工夫や知恵が見られ、今後の発展が期待される。
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−JSTセッション− 高知大学 石塚悟史
6月15日(金) 第2日目 B会場 (13:00〜14:30)

本セッションではJSTの取り組みに関する6件の発表があった。寺沢は産学連
携による震災復興への取り組み(JST復興促進プログラム)の概要と推進体
制について解説した。加藤はJSTが支援した産学協同研究開発事業の追跡調
査から研究成果の発展状況を分析した。下田らは研究成果最適展開支援プロ
グラム(A-STEP)における金融機関等との連携強化への取り組みを報告した。
この取り組みは研究成果を花開かせていくために重要になると考えられる。
菊地は大学等における特許出願の現状を分析した上で、特許をポートフォリ
オ化するための条件について論説した。天野は大学等保有特許の活用を促進
させるためのJSTの取り組みについて解説した。吉田らは地域大学における
特許群に関わる知的財産活動支援内容について報告した。いずれの報告も現
場のニーズに基づく新しい工夫がみられ、今後の取り組みへの発展が期待さ
れる。
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                               以上