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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第303号 <2012.7.19>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
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あるいは産学連携学会事務局(j-sangaku@j-sip.org)までお寄せください。
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産学連携学会第10回大会 
一般講演&オーガナイズドセッション 座長報告(3)

−事業化事例1− 岩手大学 清水健司
−事業化事例2− 株式会社ウェザーコック 山本一枝
−リエゾン− 島根大学 中村守彦

※大会のプログラムは、次のURLよりご覧いただけます。
http://j-sip.org/annual_meeting/10th_2012/program3.pdf
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−事業化事例1− 岩手大学 清水健司
6月14日(木) 第1日目 B会場 (15:00〜15:45)

医療用セミオーダーかつらの提供、バイオ製剤を使った水質、土壌の環境改
善、冷凍自然薯とろろ汁の開発の3件でした。企業家の方々に、それぞれの
事業化の背景と研究開発での苦労話や、事業化への向上を目指した取り組み
についてお話をいただきました。いづれも、製品化に至までのこと、実績と
これからの展開に関する内容は、参加者にも役立つことが多いと感じました。
また、いづれの研究開発も、九州大学大学院・開物成務塾での学習や指導、
企業間の議論、また大学との共同研究の成果等々も盛り込まれて発表されて
いました。効果的であったのは、開物成務塾を通じての企業および人のネッ
トワークである産学や産産連携が、販路拡大にも有効であったことが話され
ました。産学連携の必要性、重要性があらためて示されたものと思われまし
た。今後各発表企業と開物成務塾の益々の発展が期待されます。
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−事業化事例2− 株式会社ウェザーコック 山本一枝
6月14日(木) 第1日目 B会場 (15:45〜16:30)

本セッションでは、九州大学大学院・開物成務塾の実践について具体的事例
3件の報告があった。古川((有)ニッコー・ネット)らの「備えあれば憂い
なし!ソーラーで発電&蓄電」では、蓄電システムに特化したソーラー発電
機による、災害時や計画停電などに強い商品の開発と販売についての取り組
みを紹介した。小橋(樺キ門)らの「建築物のカビ防除システム(ミルテッ
ク工法)でのカビ防止のサービス」では、自社の技術向上と価格戦略、販路
拡大手法開発への取り組みを紹介した。古川((有)ニッコー・ネット)らの
「【細胞活性水】BunBun210の販路拡販と今後の新商品への応用」では、沖
縄海洋深層水販売の実践例を紹介した。水や食品の販売については効能表現
が厳しく限られており、表示可能な試験データや効能表現についての具体的
指導等、大学からの更なる支援が必要である。これらは、九州大学産学連携
センターの湯本教授が創設した開物成務塾において、経営開発・商品開発の
実践ワークショップを行い、地域の中小企業に対して直接相談に乗ることで
事業の質の向上を図っている事例である。大学が企業に対してホームドクタ
ーとして深く関わり、企業からの具体的なニーズに合わせて支援する地域活
性化の事例であることが興味深い。本取り組みの今後の地域への広がりや、
参加企業それぞれの事業の質の変化と、それによる事業の成果が期待される。
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−リエゾン− 島根大学 中村守彦
6月15日(金) 第2日目 B会場 (15:15〜16:45)

本セッションではリエゾンに関して様々な視点から6件の発表があった。大
石(長崎県産業振興財団)は崩壊寸前の地域医療の現状を述べ、その課題解
決に向けたコーディネート手法を提案した。坂倉(立命館大学)は、ソーシ
ャルネットワークサービス(SNS)を活用して産学連携を促進できるかについ
て、企業等のSNSへの関心度を統計分析し、今後の展望を述べた。大西(ゲ
ートウェイ)は第2報として、新しい概念を導入した状況基盤アプローチ
(抽象化・具体化によるカテゴリー拡大)の産学連携への活用法を紹介した。
鈴木(信州大学)は、JST A-STEPで必ず不採択となる要因を極めてユニーク
な視点から検討して分類した結果を報告した。大井ら(徳島大学)は、研究
成果を発信する目的で継続開催している「徳島大学研究者との集い」につい
て数々の具体例を紹介した。最後に澤田ら(小樽商科大学)は、現状のシー
ズ集では限界があると感じて開発した映像版教員シーズ集を動画で実演し、
その効果について言及した。それぞれの発表に対して活発な質疑応答がなさ
れ、本セッション終了後も個々で情報交換する姿が少なからず見受けられた。
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                                以上