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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第273号 <2012.2.21>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
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◆特定非営利活動法人 産学連携学会 シンポジウム開催報告◆
    「オープンイノベーション 〜自前主義から連携重視へ〜 」
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産学連携学会理事/シンポジウムワーキンググループ委員
東芝 セミコンダクター&ストレージ社 技術企画部 参事/
                   宇都宮大学 客員教授 桑江 良昇

 産学連携学会平成23年度シンポジウムが2月14日(火)午後に東京都
内の学術総合センターで開催された。目的は、オープンイノベーションを実
施している代表的企業のキーパーソンに、方針や実例をご講演いただき、併
せてその共通課題についてパネル討論を行い、将来の方向を探ることにあっ
た。
 参加者は学会シンポジウム過去最多の158名であった。
 プログラムは以下の通りである。

  総合司会:本会副会長 川崎 一正(新潟大学)
  主催者挨拶:本会会長 伊藤 正実(群馬大学)
    趣旨説明:本会理事 桑江 良昇(東芝/宇都宮大学)
  講演(事例紹介)
    講演1:東レ 尾関 雄治 氏『東レのオープンイノベーションへの
取り組み〜 社内外の強みの融合によるイノベーション創
出力の強化 〜』
    講演2:アステラス製薬 柴崎 雅之 氏『アステラス製薬における
        オープンイノベーションへの取り組み〜 創薬研究パート
ナーシップの構築による革新的な新薬の創出 〜』
    講演3:アタゴ製作所 上西 正久 氏『アタゴ(中小企業)の産学
連携〜 コア技術の強化・向上で事業の変革 〜』
  パネル討論
    ●パネリスト:
       ・上記講演者3名
    ●コメンテータ:
       ・経済産業省 桑島 修一郎 氏
       ・ナインシグマ・ジャパン 星野 達也 氏
       ・キャンパスクリエイト 安田 耕平 氏(本会理事)
    ●モデレータ:
       ・小樽商科大学 澤田 芳郎 氏(本会評議員)
  全体まとめ、閉会:本会理事 足立 和成(山形大学)

 講演ではオープンイノベーションを実施している代表的企業である大企業
2社および中小企業1社において、各社キーパーソンとして現場の第一線に
立つ尾関氏、柴崎氏および上西氏から、各社の方針、オープンイノベーショ
ン採用に至った理由、成果および課題等について、事例紹介がなされた。こ
の中で3社のいずれからも企業の存続・発展のためにはオープンイノベーシ
ョンが必然の方向であるとの説明があった。
 パネル討論においては、上で講演していただいた3名の講演者にパネリス
トになっていただき、小樽商科大学澤田氏による軽妙な調整のもと、熱心な
討議が展開された。この中で、経済産業省桑島氏、ナインシグマ・ジャパン
星野氏およびキャンパスクリエイト安田氏は、夫々、オープンイノベーショ
ンに関わる政策官、オープンイノベーションを仲介する企業の役員およびT
LO経営者としての立場から的確なコメントをいただいた。また会場からも、
複数企業と個別に研究を実施する場合の管理に関する質疑等、実務に関わる
発言があった。
 以上、講演とパネル討論から、今回のシンポジウムの目的は十分達成でき
たと考えられる。
 シンポジウム終了後の意見交換会(40名参加)では、熱い議論が続いた。
 今回、参加者の目標を最近の実績よりもやや多目の80名に置いた。実際
には、上で述べたようにその約2倍の158名に参加いただいた。この要因
として、@オープンイノベーションというテーマが世の中で注目されつつあ
り適宜であったこと、A登壇された方(講演者およびパネル討論登壇者)が
素晴らしかったこと、B産の関心が高いテーマであったこと(=ビジネスに
関係すること、換言すれば各位の仕事に影響を与えること)、C広報計画を
立て、いろいろなルート・媒体を活用してPRしたこと、D関連学会(日本
開発工学会、研究・技術計画学会、日本知財学会、地域活性学会、日本ベン
チャー学会)の後援と協力が得られたこと、などを上げることができる。
 シンポジウムに対するアンケートでは74名の方から回答をいただいた。
テーマや会場運営に関わる多くの有用なご意見があり、今後のシンポジウム
に反映していきたい。

以上