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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第232号 <2011.7.19>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
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 ★1.産学連携学会第9回大会★
   一般講演&オーガナイズドセッション 座長報告(3)

 −産学連携の分析1−           島根大学 北村寿宏
 −産学連携の分析2−           静岡大学 木村雅和
 −医工連携−               元 群馬大学 大石博海
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−産学連携の分析1−            島根大学 北村寿宏

6月17日(金) 第2日目 B会場 (9:30〜11:00)
本セッションでは,産学連携の各種分析に関する6件の研究成果が報告され
た。先ず、新谷らは、産学連携の活発化が大学における研究、教育、運用の
各面において具体的にどのような影響をもたらしたかについて教員へ実施し
たアンケート調査の結果を報告した。八神らは、三重大学における共同研究
の推進8分野における推移を調査・解析し、ライフサイエンス系の共同研究
が多いことなどを報告した。伊藤らは、秋田大学における若手教員にアンケ
ートや聞き取り調査を行い、産学連携に対する若手教員の意識や取り組み方、
課題などを明らかにし、今後の活動や支援の方向性について検討した結果を
報告した。澤田は、小樽商科大学での全教員訪問の試みから、文化系教員の
産学連携のスタンスや考え方など見えてきた課題などについて報告した。内
島らは、産学連携の従事者について年齢構成などを中心に解析し、その特徴
から見えてきた課題や今後のあり方について報告した。木村らは、共同研究
や受託研究に関する情報をもとに自己組織化マップなどの手法を用いて分析
を行い、全国の大学と比較して静岡大学のポジショニングや今後の方向性に
ついて検討した結果について報告した。産学連携の実情や大学の立ち位置、
今後の活動の方向性を検討するなどを目的に、産学連携に関する様々なデー
タの解析や調査が進められていることを実感できるセッションであった。得
られた結果が今後の産学連携の活動に反映されることが期待できる。
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−産学連携の分析2−            静岡大学 木村雅和

6月17日(金) 第2日目 B会場 (11:00〜12:00)
本セッションでは産学連携に関する分析について4件の発表があった。まず
伊藤(群馬大学)より首都圏北部4大学連合が行った産学官連携に関する調
査事業について詳細な説明があった。また、本発表では共同研究に基づく経
済波及効果の試算についても報告があった。小川ら(秋田大学)は地域の大
学等の研究機関と地域ものづくり企業との協働実態調査を行うことにより、
「連携フィールド」を構築し、その中で企業データシートあるいは発注シー
トを活用するとともに、研究者と地域ものづくり企業の相互の情報交換の場
を提供する新しいスキームを提案した。高畑ら(奈良先端科学技術大学院大
学)は文部科学省の「産学官連携人材の連携に関するアンケート調査報告書」
(2010年)に基づき中小企業と大学との産学官連携の阻害要因の分析結果に
ついて報告した。大学にとってシーズの紹介以上に、産学官CDの担う内容や
具体的な取り組みを説明することが重要であることが明らかにされた。関ら
(静岡大学)は産学官連携活動に伴う効果の測定に関する諸分析について報
告した。対象とする活動としては「技術相談」「共同研究」「受託研究」
「知的財産の活用」「大学発ベンチャー企業の事業活動」の5つに絞り、連
携企業にアンケート調査を行うとともに、産学官CDによるヒアリングも行っ
ており、定量分析ならびにテキストマイニングにより活動の留意事項、改善
事項を明確にするアプローチについて説明があった。また、本報告にも産学
連携の経済波及効果の試算が述べられていた。全体の発表を通して、産学連
携の活動および成果について詳細な分析がなされており、産学連携活動が新
しいステージに入っていることを意識させられるセッションであった。
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−医工連携−                元 群馬大学 大石博海

6月16日(木) 第1日目 C会場 (13:00〜14:15)
本セッションでは、5件の発表があった。まず、長谷川ら(信州大学)は、
超精密加工技術を持つ企業を、メデイカル産業へ進出する為に、大学が支援
した事例を紹介した。中村ら(島根大学)は、地域医療に対する産学連携の
取り組み・救急医療への支援を述べた。秋丸ら(JSTイノベーションサテ
ライト高知)は、大学研究者が主体的に動き実用化した事例を報告・この事
例を介して、コーデイネーターは複眼的視点が求められる事を述べた。阿部
ら(浜松医科大学)は、はままつ医工連携拠点の取り組みと今後の課題に関
して述べた。医療現場を知る医師や研究者の関与がビジネス・マッチングに
必要・効果的である事を強調した。西ら(国立循環器病研究センター)は、
病院に潜在するノウハウに着目・事業化した事例を報告した。高齢化・生活
習慣病が増大する中で、今後の発展が期待される。
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※大会プログラムへのリンク
http://www.j-sip.org/annual_meeting/9th_2011/program4.pdf
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以上