―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0134号 <2009.2.4>

当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.org
あるいは産学連携学会事務局(h19-news@j-sip.org)までお寄せください。
バックナンバー:http://j-sip.org/mail_news.htm


[[[[ ヘッドライン ]]]]
―――――――――――――――――――――――――――――――――

1.産学連携学会第6回大会 一般講演座長報告(7)


 −コーディネートツール−         
                    山形大学    小野浩幸
 
 −産学官連携プロジェクト4−

                    神戸大学大学院 能見利彦

 −海外事例−

           (株)テクノ・インテグレーション 出川 通

―――――――――――――――――――――――――――――――――

−コーディネートツール−
6月27日(金) 第2日目 B会場 (13:00〜13:45)

                       山形大学 小野浩幸

本セッションでは、3件の発表があった。
まず、河崎(和歌山大学)は、産学連携ツールとして広く用いられてい
る年報などの印刷物について、インタビューによる研究内容記事などの
「読み物としての工夫」について紹介した。
増田ら(千葉工業大学、習志野商工会議所)は、産学官による地域産業
の情報化支援を紹介し、産学連携ツールとしてのSNS(ソーシャル・
ネットワーク・システム)活用の可能性を示した。
鈴藤ら(広島大学)は、FI(ファイル・インデックス)とFタームを
用い、技術データベースである特許情報の産学連携ツールとしての活用
法と、その支援ソフトの開発について紹介した。
シーズとニーズのマッチング精度向上は、産学連携にとって重要なテー
マであり、本セッションを通じ新たな手法開発に関する知見を深めるこ
とができた。

---------------------------------------------------------------------

−産学官連携プロジェクト4−
6月27日(金) 第2日目 B会場 (14:45〜15:45)

                    神戸大学大学院 能見利彦

本セッションでは、2人から4件の発表があった。桑江ら((株)東芝
セミコンダクター社)は、Cat−CVDのNEDOプロジェクトを取
り上げ、国家プロジェクトの中で産学が連携することで成功確率が高ま
ることを論じた。
次の発表で、桑江は、半導体業界が大学に共同でファンディングする仕
組み(STARC)を作ったことで、Cu合金配線のシーズ発掘、その
後のJST資金による共同研究に成功したことを発表した。
出川((株)テクノインテグレーション)は、米国のMEMSの研究開
発で、大学に置かれた開発センターが中心的な役割を担っている現状を
報告し、引き続く発表で、大学の開発センターを活用するオープンイノ
ベーションが事業化までの期間短縮に有効であることを論じた。
これら4件の発表は、事例紹介に留まらず、産学連携の仕組みを考える
上で有意義だった。

---------------------------------------------------------------------

−海外事例−
6月27日(金) 第2日目 B会場 (15:45〜16:30)

           (株)テクノ・インテグレーション 出川 通

「海外事例」のセッションとして3件の講演とデスカッションを担当さ
せていただいた。本セッションでは海外としてベトナム、中国と日本と
の連携、米国での連携事例について実例が示さるという多様なセッショ
ンであったが、いずれも今後の産学連携に日本を離れてみるという視点
での示唆に富む話が多く、議論も活発で予定時間を5分オーバーして終
了した。以下それぞれの議題について、簡単にポイントを述べる。

1)0627B1541−1:発展途上国との海外産学連携と題して東
芝の山下の講演で、おもに事例としてベトナムでの東芝の活動推進状況
を中心に報告があった。海外での産学連携活動の目的は、当初の人脈作
り、人材育成から最近では企業の進出との歩調をあわせた人材獲得に移
りつつある。中国などでは本来の趣旨である共同研究にも展開しつつあ
る様子が示され、活発な質疑がなされた。

2)0627B1545−2:中国における産学連携と題して、キャン
パスクリエイトの安田から中国における科技園(サイエンスパーク)の
事例を中心に詳細な紹介があった。そこでは、産学連携の促進と実行の
プラットフォームとしての科技園の役割、役割の変化(労働力・人材確
保から共同研究への移行が認められている。

3)0627B1545−3:南カリフォルニア大学におけるゲームの
産学連携と題して、東大の藤原、馬場から報告があった。日本でもゲー
ム産業戦略の制定により、大学個人対企業組織の連携から大学組織対企
業組織への移行の先例となる南カリフォルニア大学の実態を調査すると、
産学連携によるカリキュラム開発や、連携推進者の確保、社会的視野に
立脚した関係構築などの進展が特徴である。議論では日本と米国のゲー
ム業界のアドバンテージなどが論じられた。

全体として、本セッションにおいては企業名や大学、地域の具体例が数
多く出てきて顔の見える実践的で役だつ連携事例セッションになり有益
なものであった。各講師はじめ積極的にご参加いただいた皆様方に感謝
申し上げる。

---------------------------------------------------------------------
(大会プログラムへのリンク)
http://j-sip.org/annual_meeting/6th_oita2008/program.pdf
**********************************************************************

以上