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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0090号 <2007.11.8>
 
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,産学連携学会事務局
(h19-news@j-sip.org)までお寄せください。

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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(18)
  −コーディネート手法−
                       大分大学 伊藤正実


2.産学連携学会第5回大会 座長報告(19)
  −産学連携実務者教育−
                     北見工業大学 内島典子

あとがき

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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(18) 
   「コーディネート手法」           
                           大分大学 伊藤正実

“コーディネート手法”では5件の発表があった。ここでは、コーディネー
トの為のデータベースやシーズ集作成の新規な取り組み、具体的なマッチング
における実務的な課題、産と学の構造的な違いから由来するコーディネートに
おける障害に関する考察等、発表内容は多岐にわたり、アスペクトは多様であ
る。逆に言えば、これは未だ、“産学連携を語る言葉”自体が、未だ未成熟な
状態を示しているということであろう。今回の一連の発表により、座長を含む
聴衆は、“産学連携の入り口”としてのデータ収集とその活用手法と、実際に
マッチングさせる為のデータ収集のそれとは、異なることに気づきを与えられ
たと考える。このことは、新事実とは言わずとも、充分に一般的には浸透して
いない。さらにマッチングにおけるプロセスの課題と、産と学の構造的な違い
からくるコーディネートにおける障害は、密接不可分なものであるが、必ずし
も、両者の関係性が、明確化されていないことに、オリジンを産のセクターに
おく発表者と学のセクターの発表者の話を聞いて、感じたことであろう。今後
のさらなる議論の深まりを期待したい。


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2.産学連携学会第5回大会 座長報告(19)
  「産学連携実務者教育」
                     北見工業大学 内島典子

 本セッションでは、産学連携人材を育成する立場、育成される立場から、各
機関や、組織が取組む教育や体制について報告が行なわれた。人材育成を行う
立場から3件、育成される立場から1件の計4件の発表予定だったが、残念な
がら1件の発表中止があった。次回の報告に期待したい。

【産学連携人材を育成する立場から】(2件)
・コーディネータが有すべき有効なスキルについて、セミナーの開催および参
加を通し、必要な教育について検討・調査を行い、実践的なMOT教育内容に
ついての報告が行われた。
・組織体制として、学内における研究者と早い段階から一緒に技術移転に向け
た検討を行い、学内外を問わず、顧客満足経営という意味を持った産学連携シ
ステム作りについて報告が行われた。
【産学連携人材として育成される立場から】(1件)
・NEDOが実施している産学連携に携わる人材を育成するフェローシップ事
業を通した経験から報告が行われた。産学連携活動に関わる3年間の研修、実
務を行った経験から、現在、産学連携活動に活かされているスキルについて発
表が行われた。さらに、NEDOフェローシップ事業の経験を経て輩出された
人材が、現在、産学連携の現場にて活躍している現状について報告が行われた。

 現在、産学連携実務者の育成は、産学連携活動を進める中で大きな課題の一
つとしてあげられている。産学連携を推し進める各機関では、人材育成に関わ
る様々な取り組みが、試行錯誤の中行われている。今回のセッションでは、人
材育成を行うシステム構築や一人一人に必要なスキルについて新たな情報を共
有化することができた。今後も、産学連携人材の育成を検討する中で、本セッ
ションのような場を共有し、人材育成を共に考え、産学連携に携わる人材が多
く輩出されていくことに期待したい。


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あとがき

 11月に入り、8日は立冬、暦の上ではもう冬です。今年はラニーニャ現象の
影響で、北日本では寒さが厳しいと報じられています。毎年この時期になると、
北海道では、自動車タイヤの履き替え、ササラ電車と呼ばれる線路の除雪車両
の準備など、至る所で冬支度が始まっています。その冬支度のなかの一つに、
ちょっと嬉しいことがあります。道路沿いの防雪柵の組み立てです。防雪柵は、
雪による吹きだまり防止や、地吹雪時の視界不良防止のため、地吹雪等が生じ
やすい環境の道路に面して設置されています。さまざまな防雪柵がある中で、
本学研究者の技術が使われている防雪柵があるんです。技術的なお話しはここ
では触れませんが、主に東北、北海道に設置されている防雪柵、本学の技術が
活かされた防雪柵は現在、総延長40kmにおよんでいます。
 この冬、寒さが苦手な私ですが、この防雪柵を探しながら、冬のドライブを
楽しもうかと思います。
          事業委員会 広報グループ 内島典子(北見工業大学)