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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0088号 <2007.10.30>
 
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,産学連携
に関する情報をお流しいたします。
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1. 産学連携学会第5回大会 座長報告(16)
   −JST特別セッション−
                      電気通信大学 田口 幹


2. 産学連携学会第5回大会 座長報告(17)
   −技術移転−
                      北海道大学 小川 晴也

あとがき

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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(16) 
  「JST特別セッション」
                     電気通信大学 田口 幹

 JSTの特別セッションでは、我々がお世話になっている独立行政法人科学
技術振興機構(以下JST)の産学連携に対する取り組みを紹介するためにJ
STから4件の発表を頂いた。
 鴨野の発表はJSTにおけるシーズ発掘試験事業の分析が報告された。我々
が応募する制度であるが、実施当事者の分析は大変興味深いものであった。申
請件数や研究者別、研究機関別研究機関の形態別の統計が示され、国立大学が
全機関の14.5%ではあるが、申請件数では63.3%となっていることや、今年度
の分は間に合わなかったものの、採択件数のデータでは、首都圏以外の地方が
有利と言ううわさが的を射ていたようにも見えた。
 松永の発表はJSTの特許出願支援制度の説明で、まだまだ制度の周知が足
りないのではとの印象であった。
 佐藤、笹月の発表はJST新技術発表会の制度についてであった。これは大
変好評に実施されていることは知られているが、どのような括りで開催すれば
効果を上げられるかについて、産学連携の実務に携わる我々にとっても検討課
題として残されていると言えよう。
 最後の矢口の発表は文献データベース「JDreamU」を用いた産学連携調査の
報告であった。産学の立場の違いから論文と特許という2つの文献のDBの解析
は表に現れたものだけしかカバーできないことを考慮しても、最低限の調査と
して確立されていくことを期待したい。


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2.産学連携学会第5回大会 座長報告(17)
   「技術移転」
                      北海道大学 小川 晴也

 「技術移転」では、6月28日(木)10:00〜10:45にD会場で次
の3題の発表があった。
(1)実施を伴う技術移転について(香川大学 泉谷ら)
(2)佐賀TLO(内部型)の状況報告(佐賀大学 下崎および佐藤)
(3)大学から産業界への技術移転の対象製品と移転時期について(広島大学
   安田ら)
 (1)では,佐賀大学で開発された新規ブドウ品種「香大R-1」をシーズと
し,地場のワインを出口とした,香川県の試験研究・普及機関,ブドウ農家,
ワイン醸造メーカーによる産学官連携の成果事例が報告された。
 (2)では,国立大学法人で初の内部型承認TLOである佐賀大学TLOの活動状
況が,内部型TLOに特徴的な長所・短所を含めて報告された。
 (3)では,これまでの技術移転の事例に対し,産業連関表,製品の汎用性
,商品流通ルートの距離を切口にセグメンテーションを行い,それぞれに適し
た技術移転の目的,形態および時期についての考察が報告された。

 いずれの報告においても,技術移転機関が技術シーズの特徴や相手の技術ニ
ーズを捉え,それぞれの立場や目的あるいは開発フェーズも含めた背景的なニ
ーズをも捉えた上で柔軟に対応することにより成功している。今後も事例を積
み重ね,汎用的なモデルの構築にまでいたることが期待される。


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あとがき
 私の暮らす岡山では,「おかやまコーディネーター連絡協議会」という,
県下で「コーディネーター」と名のつく人物を集めた組織があります.
 去る10月29日は,第2回シーズ・ニーズ情報分科会を開催しました.
第1回の企業ニーズ発表に続いて大学シーズを発表したのです.痛感した
ことは,大学シーズは研究室単位で構築されることが多いため,産業化に
必要な広がりが欠けやすいこと.産学連携に乗りやすい技術シーズの生産
体制整備には,やるべきことが山積ですね.
                 事業委員会・藤原貴典(岡山大学)