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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0086号 <2007.10.4>
 
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,産学連携
に関する情報をお流しいたします。
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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(12)
  −学金連携 1−
                      山形大学 小野浩幸


2.産学連携学会第5回大会 座長報告(13)
  −組織連携−
                      徳島大学 佐竹 弘

あとがき

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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(12) 
   「学金連携 1」

                      山形大学 小野浩幸

 このセッションでは、リレーションシップバンキング機能強化の動きを背景
として近年多く見受けられる大学と地域の金融機関との協力協定の現状や課題
、方向性について発表が行われた。
 藤原貴典(岡山大学)らは、地域金融機関であるおかやま信用金庫職員を対
象とした産学連携の基礎的セミナー実施の事例を報告した。6時間のセミナー
であっても受講者の反響は大きく、受講完了者である「産学連携アシスタント
コーディネータ」が大きな戦力になりうることを明らかにした。
 加藤博良(山形大学)らは、地域金融機関である米沢信用金庫が大学に産学
連携戦略研究員として職員を派遣し、独自に新規の金融商品を開発し地域産業
の付加価値向上に取り組んでいる事例を報告した。
 白澤司朗(山形大学)らは、大学と地方銀行である荘内銀行との双方向人事
交流を基盤とした地域企業からの技術相談窓口システムについて報告した。
 種村信次(米沢信用金庫)らは、地域金融機関が有する歴史的背景から、金
融庁の指導等といった外的理由からではなく内在的動機から学金連携が促進さ
れる土壌が存在することを報告した。

 セッションでは、独自の金融商品の審査方法や、人事交流の詳細に関する質
問等が相次ぎ、関心の高さが伺われた。昨年の大会では、技術相談をスルーす
るだけの金融機関窓口の課題などが報告されたが、試行錯誤を経て、リエゾン
機能の強化に地域金融機関が大きな役割を果たす可能性が見えてきた点を注目
すべきであろう。

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2.産学連携学会第5回大会 座長報告(13)
   「組織連携」

                      徳島大学 佐竹 弘

 組織間連携に関するセッションでは、@大学とインキュベーション施設との
連携に関する一考察とA山口県における産学公連携の取り組みの2例が発表さ
れた。本事例では、異なる組織との連携とその組織の特質を活かした連携が行
われている。
 成果育成における大学とBIとの関係を産学連携に関する相談と連携機関との
相関分析、産学連携に関わる機関と具体的連携先に対する相関解析がされた。
自治体や他のBIの施設も多くの相談内容について大学との連携の可能性がある
ことが分かった。BI施設の活用は組織的特質との関係が強いことから、効果的
に活用するための組織の特質と産学連携との解析を期待している。

 地域における産学連携で、異なる特質を持つ組織が定めた目標値に向かって
活動した連携手法の事例が示された。地域一体型による産学連携は文化の異な
る組織をリーダーが如何に連携・融合して推進できるかが鍵となる。大きな動
力が必要で、多くの課題があり、挫折することが多いが、地域を一体化させた
数少ない産学連携事例であることから、ノウハウの普及を期待している。

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あとがき

 最近の松江の嬉しいニュースといえば、「Ruby City MATSUEプロジェクト」
が日経地域情報化大賞2007を受賞したことです。松江市には、オープンソース
ソフトウェア(OSS)のWebプログラミング言語"RUBY"の開発者が在住されてい
て、この"Ruby"を素材として、情報産業の振興を進めようとしています。私も
このプロジェクトの一翼を担う、しまねOSS協議会の設立から関わり、事務局
を努めています。なかなか大学との共同研究といった産学連携には繋がりませ
んが、ITを通じた地域のコミュニティづくりには少しは貢献できているでしょ
うか。皆様、今後も松江の"Ruby"にご注目下さい。(島根大学・丹生晃隆)