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■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
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■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
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■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0083号 <2007.9.10>
 
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.org
あるいは産学連携学会事務局(h19-office@j-sip.org)までお寄せください。



[[[[ ヘッドライン ]]]]
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1. 産学連携学会第5回大会 座長報告(8)
   −産学連携プロジェクトの分析−
              潟eクノ・インテグレーション 出川 通


2.産学連携学会第5回大会 座長報告(9)
   −学金連携2−
                       岡山大学 藤原 貴典
 
 
あとがき

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1.産学連携学会第5回大会 座長報告(8) 
   「産学連携プロジェクトの分析」

             潟eクノ・インテグレーション 出川 通

 「産学連携プロジェクトの分析」のセッションとして4件の講演とデスカッ
ションを担当させていただいた。本セッションでは統計的なデータ分析、実践
的な実績とその分析、アンケートによる企業の研究開発連携分析ありと、多様
なセッションであったが、いずれも今後の産学連携に何が必要かという観点で
示唆に富む話が多く、議論も活発で予定時間を10分オーバーして終了した。
以下それぞれの議題について、簡単にポイントを述べる。

 @0629C1300−01:ポートフォリオ分析を利用したプロジェクト
評価手法、北陸先端大学の山本の講演で、石川県を中心とした知的クラスター
における参加企業と研究者のサーモグラフ分析をテキストマイニング方式で実
施するという報告である。まだ発展途上の分析であり今後のさらなる解析に期
待される新しい試みであるが、マップのなかの相対距離の意味や、将来へ向か
ってどのように使うかなどで活発な質疑がなされた。
 AB0629C1300−02、0629C1300−3の連続2件の講演
は東北大学の堀切川と日本立地センターの林の講演で、いずれも堀切川モデル
として、大学と仙台市との取り組みの紹介事例と解析である。これまでの多く
の産学連携活動を通じて、その成功要因、課題などを纏めたものである。多く
の実績をベールに産学連携の本質とは何かを問いかけるものであり、効果的な
資金の活用方法、課題、教育や研究との連関など活発な議論がなされた。
 C0629C1300−04:新製品開発における産学連携等外部資源活用
の有効性として、東北大学の安藤と長平の講演で、日本の代表的大手製造業15
社の事業化をにらんだ研究、開発プロセスと連携についての調査・解析報告で
ある。オープンイノベーションのなかでの連携のあり方について分類して整理
され、先進的企業におけるニースや課題、今後の方向について、活発な議論が
なされた。

 全体として、本セッションにおいては企業名や大学、地域の具体例が数多く
出てきて顔の見える実践的で役だつ分析セッションになり有益なものであっ
た。各講師はじめ積極的にご参加いただいた皆様方に感謝申し上げる。

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2.産学連携学会第5回大会 座長報告(9)
   「学金連携2」

                      岡山大学 藤原 貴典

 全国的に拡大しつつある金融機関と大学との連携に関する後半セッション
で、1件中止のため講演2件であった。
 1)「地域圏大学と地方金融機関の連携、到達点と課題」(中畑・百五経済
研究所ほか)では、金融機関を経由する技術相談対応経路整備が主題である。
本報告ではシステム整備に重点が置かれていたが、ポイントは相談案件仲介者
である金融側担当者の課題選別能力であろうから、今後の運用状況報告が大い
に期待される。
 2)この能力を補強する試みとして、「地域の金融機関を対象とした産学連
携の講習会」(伊藤・大分大)では、金融機関担当者向け講習カリキュラムが
報告された。興味ある指摘は、16時間講習と2時間講習の実施内容による効
果の検討である。先行例として続報が待たれる。
 3)「もうひとつの産学官+金融機関連携〜道南の事例から〜」(川下・北
大ほか)は、残念ながら講演中止になった。別の機会での発表を期待する。

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あとがき

 本メールニュースの配信を担当しております和歌山大学の河崎です.編集や
校正等を含め,事業委員の方々と適時配信を基本に作業を行っています.

 さて,引き継ぎから1か月.基本的なことほど難しいとよく言われますが,
この「適時」も正にその一例のように実感をしている次第です.

 これまでの実績を振り返ってみればトータル70点─「なかなかの中継ぎだっ
たじゃないか」との評を目指し,任にあたりたいと思っています.

 皆様のご支援をお願い申し上げます.

           事業委員会 広報グループ 河崎昌之(和歌山大学)