―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メールニュース
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0061号 <2006.12.15>
 
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,
産学連携に関する情報をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.org
あるいは産学連携学会事務局(office@j-sip.org)までお寄せください。

[[[[ ヘッドライン ]]]]
――――――――――――――――――――――――
第4回産学連携学会 座長報告(その4)
1.
   一般講演 「地域連携2」 座長報告
                     北海道大学 鈴木耕裕

2. 一般講演 「新産業創出2」 座長報告               
                       熊本大学 廣末英晴


あとがき
――――――――――――――――――――――――
1.
   座長報告 セッション名 地域連携2 
北海道大学 鈴木耕裕
 
 本セッションでは、地域における産学連携の評価システム、産と学のコンフリクト
を払拭するサイエンスパークの形成、ハイテク企業や州政府の支援を基盤とした
アメリカの産学連携、クラスターの推進において重要な「間」の特徴、アメリカとの
比較による大学のインキュベーションの在り方という、5つの発表について議論が
なされました。これらの発表は産学の間の多種多様な側面をそれぞれの切り口
から論じたものであり、産との間に極めて深いギャップを持つという「大学の基本
特性」を十分に理解した上で、それぞれの大学・地域に適合した産学連携システ
ムを形成することの重要性が示唆されました。今回のセッションにて、幾つかの
意義深い論点が抽出され、新しい可能性が見いだされたと思います。今後のさ
らなる議論に期待したいと思います。

2.
   座長報告 新産業創出2 
熊本大学 廣末英晴

 6月16日(金)第2日目に『新事業創出2』において4件の発表が行われた。講
演の概要と若干のコメントを報告する。
   丹野らによる「産学連携による研究開発の事業化コーディネート事業の実
施結果と新産業創出事例の解析
」:数多くのRSP事業等を行ってきた経験からこ
の種の事業等を実施する際に採るべき方針を述べ、また、これとは異なる規模の大
きい
産業と関連する研究開発の経緯と産業化達成の事由について考察している。
各種の産学共同研究を進める上で、参考にしたい考えを提案している。
  坂元による「中堅・零細企業の産学共同研究に対する意識の業種別分析」:中
堅・零細企業に対して、産学共同研究に関する実施目的・意欲等についてアンケ
ート調査をした結果、装置型産業である化学産業と加工組立型産業である機械
産業を対比させ比較検討し、興味ある結果を得ている。産業により、産学共同研
究に取り組む視点が異なることが分かって興味深い。
     藤原らによる「企業アンケートにみる岡山地域の産学官連携マインド」:過
去数年に亘って行った企業アンケートの結果から岡山地域の企業における産学
官連携に関する意識等の変化を分析し、小さな単位でまとまろうとする企業の
傾向や大学等への気後れが連携を阻む一方、連携経験のある企業には裾野
を拡大しようとする意欲がみられる等の結果を得ている。関係者間で言われて
いる
大学等も含めて公的研究機関を活用する企業はますます活用・展開して
いく
ことを実証しているように思える。
      金間による「企業の研究開発活動に対する公的部門の寄与定性的およ
び定量的評価・分析
」:科学技術の具体的成果として大企業において実用化
された重要な特許の発明者を直接の回答者としてアンケート調査を行ったとこ
ろ、民間企業(大企業)41社324名の研究者・技術者の中約8割の回答者が、
実用化された重要な企業特許の発明に至る過程で、何らかの公的部門(基礎
研究成果等も含まれる)からの貢献があったと評価していると報告している。通
常はなかなか表にでてこない公的部門の貢献が論じられており興味深い。

あとがき
   第4回産学連携学会座長報告を引き続き連載しますので、担当された先
生方は原稿を佐賀大学 佐藤三郎<1952sato@cc.saga-u.ac.jp>までお送りくだ
さい。あと1回でネタが切れそうです。お待ちしています。