―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 産学連携学会メイルニュース
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■    J-SIP Mail
■■■■■ ―――――――――――――
■■■■■■■■■■■■ 発行:産学連携学会(編集WG)
 第0043号 <2005.7.18>
当メールニュースではイベントのお知らせや公募情報等,産学連携に関する情報
をお流しいたします。
会員の皆様への情報の配信をご希望の方は,news@j-sip.orgあるいは産学連携学
会事務局(office@j-sip.org)までお寄せください。

[[[[ ヘッドライン ]]]]
――――――――――――――――――――――――
1.第三回産学連携学会座長報告(その3)
2.2005年 新製品開発、産学連携等イノベーション戦略に
 関する国際研究発表会
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――
1.第三回産学連携学会座長報告(その3)
――――――――――――――――――――――――――
(1)座長報告 セッション名 ベンチャー
発表テーマ「北海道地域経済の現状と大学発ベンチャーの役割」
「新しい農産業」として従来型の有機肥料の使用に加え、環境に配慮して農薬の
使用を抑制するための方策として生物間相互作用という手法を積極的に導入し
ていることが注目される。この手法がより発展していくことが期待される。
また、単に一次産業のみではなく、二次産業(農産物加工)、三次産業(流通)と、
工業製品でのサプライチェーンマネージメントと類似のアプローチをいち早く導入
している。

発表テーマ「OBベースの産学連携支援組織の活動状況」
支援組織参加者のインセンティブを将来的な顧客確保においている点や連携案
件を積極的に創出するための仕組みとして具体的なテーマを検討する分科会を
設置している点、など従来に比べ、進化していることがうかがわれる。また、ベン
チャー企業で時に致命的な課題となる起業時の人材確保に対応する人材プール
組織としての機能をも有していることも今後の発展が期待される。

発表テーマ「大学発ベンチャー創出とビジネス環境因子の相関に関する分析」
ビジネス環境因子の洗練と長期間にわたる分析が今後も持続することとで因子の
重要度の特徴が明確になっていき、さらにこれまでには知られていなかった新しい
因子が見いだされることが期待される。
エイムテック 徳島大学客員教授 上田昇

(2)座長報告 セッション名 共同研究分析
「共同研究分析」のセッションでは、4件の発表が行われました。最初に大分大の
伊藤先生より、共同研究をメインストリーム型とニーズプル型に分類し、各分野ご
とに分析した結果についての報告がなされ、次いで、東北大の長平先生から新製
品開発プロセスの前段階における産学連携における有効性をアンケート調査結果
とその
χ二乗分析により評価した結果が報告された。また、北陸先端大の立瀬先生
より同大のCOEにおける異分野連携の戦略的取り組みが、横国大の坂元先生より
企業−大学間の距離を直線距離とルート距離で比較した結果の報告がなされた。
このセッションでは、他よりもデータを分析する内容が多く含まれており、比較的学
術的な印象を受けました。また4件それぞれ切れ口が異なっており、今後様々な展
開が期待されると思います。徳島大会を通して、各地域での産学連携の取り組みを
見聞するとともに、徳島の文化にも触れることができて、参加してよかったと実感し
ています。
新潟大学地域共同研究センター 助教授 川崎一正

(3)座長報告 セッション名 地域連携1 
本セッションでは、海外の事例をベースにした大学のミッションのなかの地域連携の
あり方、医学部の臨床現場におけるニーズからの企業での研究開発へのコーディネ
ーション、地域産業の振興を主たる視点においた産学連携における大学への提言、
学部所属の教員の立場からみた産学連携と地域共同研究センターのあり方とその
目的について議論がなされた。これらは、全て地域の産学連携における
大学
主題とした議論であった。個々の実務をおこなった結果と現状の課題に関する発
表と、調査やそれに基づく考察からの発表とでは、かなり論調に異なるところが見
え、マクロな視点でとらえた議論とミクロな視点で捉えた議論は、今後、セッション
を分けるべきであろう。勿論、現時点で双方の軽重を議論することはナンセンス
であることは言うまでもない。
大分大学地域共同研究センター 助教授 伊藤正実

(4) 座長報告 セッション名 地域連携2 
地域連携の5連続セッション中で2番目の本セッションでは4件が報告され,
いずれも「大学が地域の【X】と連携する」ことが共通項になりました。その【X】
は、銀行(豊和銀行・都留氏)、地元企業から成る研究協力会(山口大・崎山
氏)、市町(三重大・菅原氏)そしてベンチャー企業(宇都宮大・黒田氏)でした。
銀行と大学は,まさに相補的に地域連携を進め得る関係構築が可能な報告
は,文字とおり明るい展望です。
一方,大学から見て,研究協力会参加企業には強い目的意識が求められ,自治体
の「保険」で結ばれた連携協定は実効が乏しく,時代から取り残されそうな小さな町
には小さなベンチャー企業でさえ希望を与えることが報告されました。しかし,この
ようなケースで,【X】の眼に大学はどう映っているのでしょうか?大学関係者以外
からの地域連携に関する報告が今後増加することを期待しています。 
岡山大学地域共同研究センター 助教授 藤原貴典

―――――――――――――――――
2.2005年 新製品開発、産学連携等イノベーション戦略
  に関する国際研究発表会
―――――――――――――――――
主催  ハンブルク工科大学イノベーションマネジメント学科・
    東北大学工学研究科技術社会システム専攻
後援 NPO法人産学連携学会
日時:平成17年7月22日(金)10:30〜17:30
場所:東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3丁目5番1号 03-5221-9000) 
     会議室G409  http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
目的:企業が競争優位を構築するための有力な方法は、製品にせよサービ
スにせよ、そのプロジェクト・マネジメントを効果的に行い、いかに、すばやく魅
力ある新製品・新サービスを開発、上市するかという点にある。言い換えれば、
新製品開発のスピードアップと個々の新製品の製品力強化が、製品イノベー
ションの課題である。
本研究発表会では、新製品開発の初期段階(FEI)の模倣されにくい、筋の良
いテーマ創出の活発化と産学連携等R&Dマネジメント方策についての最先端
の理論を多くの実践例を通じて研究している国内外の著名研究者、実務者を
招き、発表及びディスカッションを行う。
次第
10:30〜10:50 開会宣言及び産学連携学会について:長平彰夫(東北大学)、
         産学連携学会長 荒磯恒久
10:50〜11:40 基調講演「ノベーションにおける産学連携の構造に関する研究報告」
        (英語〜通訳付き)講師:H.チルキー( Tschirky)教授
        チューリッヒ工科大学技術経営学科長、マサチューセッツ工科大学
        (M.I.T.)客員教授
11:40〜12:40 研究発表1「フロントエンドイノベーションと産学連携研究報告」
       (日米欧での新製品開発におけるフロントエンドイノベーションの有
       効性についての研究報告)」(英語〜通訳付き)発表者:C.ヘルシュ
               タット(C.Herstatt)教授/C.シュットックシュトルム(Stockstrom)
       ハンブルク工科大学イノベーションマネジメント学科長、
       マサチューセッツ工科大学(M.I.T.)客員研究員 
13:40〜14:40 研究発表2「日本企業におけるフロントエンドイノベーションと産学
       連携研究報告」
       (一昨年、昨年実施されたアンケート調査、ヒアリング調査結果の回
       答企業553社の分析)
       発表者:長平彰夫(東北大学教授) 
15:00〜16:00 研究発表3「フロントエンドイノベーションにおける構想力プロセス
       のモデル化と実践のための考察」発表者:難波正憲(立命館アジア
       太平洋大学経営大学院教授) 
16:00〜16:30 研究発表4「カーブアウト等による大学発ベンチャーを含む新技術事
       業化方策の研究」
        発表者:木嶋 豊(日本政策投資銀行)・須川成利(東北大学教授)
16:30〜17:00 研究発表5「知財人材育成のための知的財産検定の活用」
        発表者:杉光一成(金沢工業大学教授)・須川成利(東北大学教授)
17:00〜17:30 総合質疑

参加費:無料
講演資料:無料。大規模アンケート調査にご協力いただいた企業には、
           調査報告を追加資料としてお渡しいたします。
参加申込:次のe-mail又はFAXにてお申込下さい。
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-11 総合研究棟804号室
TEL(022)795-3870(研究室)、FAX(022)795-3870
東北大学大学院工学研究科 技術社会システム専攻
技術経営・知的財産権分野 教授・経営学博士 長平彰夫、山口安芸江
e-mail:長平彰夫akio.nagahira@most.tohoku.ac.jp
山口安芸江 akie.yamaguchi@most.tohoku.ac.jp