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産学連携学会メイルニュース
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J-SIP Mail News
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発行:産学連携学会(編集WG)
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第0027号 <2004. 8. 6>

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[[[[ ヘッドライン ]]]]
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1.一般講演 座長報告(3)(岡山大学  藤原貴典 先生)
2.一般講演 座長報告(4)(徳島大学  佐竹弘 先生)
3.一般講演 座長報告(5)(和歌山大学 河崎昌之 先生)
4.一般講演 座長報告(6)(山形大学  足立和成 先生)
5.一般講演 座長報告(7)(前 広島大学  山口佳和 先生)
6.一般講演 座長報告(8)(大分大学 伊藤正実)

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引き続き,平成16年6月11日,12日に開催された産学連携学会第二回大会に関するご報
告を皆様にお届けいたします。今回は,シンポジウムについてのご報告といくつかの
一般講演の座長をしていただいた先生からのコメントをお送りいたします。
プログラムについてはhttp://j-sip.org/annual_meeting/index.htmをご覧くださ
い。また,第2回大会講演予稿集を実費にておわけしております。それについても前
述のURLをご覧ください。


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1.一般講演 座長報告(3)(岡山大学 藤原貴典 先生)
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大学を中心とした産学官連携(2) 座長報告

「大学を中心とした産学官連携2」の座長を担当し、3件報告されました。三重大学
から、地方自治体との包括的な友好協力協定が大きく貢献するサテライトオフィス運
営が紹介され、学官連携の取組み方に関心が集まりました。日本能率協会と京都大学
からは、マッチング業務の体系的な揉み直しステップが紹介され注目を浴びました。
東工大TLOの技術相談を成功に導くツール紹介では、共同研究へ至る効果の高さに
フロアから質問の嵐でした。
これらの報告を拝聴して、私どもの部署も、大学単独で行う産学連携から、自治体や
公的企業を味方に引き込んだ次のステップに進んで行きたいと痛感するセッションで
した。貴重な機会をいただき、心から感謝しております。


[[[[ ★2★ ]]]]
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2.一般講演 座長報告(4)(徳島大学 佐竹弘 先生)
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地域産学官連携(1)の発表における座長報告

地方における産学連携が着実に定着しつつある。種々経験をもつ産学連携担当者が大
学、県、産業界、金融界などとの人脈を構築し、地域に溶け込んだ活動が盛んに行わ
れるようになってきた。地域における産学連携の人的ネットワークが形成され、関係
機関の情報の流れがスムースになり、基本的な産学連携の体制が整備されてきてい
る。このような時期を迎え、大学が核となり地域機関の連携を強化することは地域の
産学連携を進める上で非常に重要になってきている。しかし、産学連携担当者の人材
はまだ十分でなく、大学や公共機関の産学連携担当者の孤軍奮闘に頼っているのが現
状である。地域産業の活性化、新産業の創出や雇用による地域の活性化が長年叫ば
れ、教員の認識も除々に高くなっているが、大学や公的機関の産学連携担当者の評価
はまだまだ低く、人員も非常に少ない。今こそ、大学は産学連携体制を強化し、地域
と一体となった活動を押し進め、地域の産学連携を育て、地域の発展に寄与する時で
あると確信している。
担当した講演発表と最近の私的感想を含めて、座長報告とします。


[[[[ ★3★ ]]]]
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3.一般講演 座長報告(5)(和歌山大学 河崎昌之 先生)
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発表のススメ:一般講演「地域産学官連携」の座長を担当して

講演内容の今後の深化は,各発表を通して疑いなく思われた.
ただ,そうした発表の大半が,大学教員によって行われたこ
とはどうだろう.座長の目には少し寂しく映った.
確かに昨今教員の中には他セクターからの転身者も多く,ま
た各発表は産学官三者の連携による活動や成果であることは
重々承知,それでもである.
学会を終え地元に戻り「発表のススメ」をと,思案している
次第である.産学官連携のポリフォニックな展開のために.


[[[[ ★4★ ]]]]
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4.一般講演 座長報告(6)(山形大学  足立和成 先生)
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知的財産マネージメントのセッションを終えて

 全体として、知的財産に対する大学の思い入れと企業一般の見極めとの間の認識の
ずれを感じさせられるセッションになった。大学側が自らの生み出す知的財産のポテ
ンシャルを強調したいのはよく理解出来るが、取引相手となるべき企業を対等なパー
トナーとして見ておらず、その利益追求の方向性だけを問題にしているように感じら
れる議論もあった。
企業にとっては、知的財産のポテンシャルよりもそれが実際にどれだけの利益を生む
かという点にだけ関心があるのが当然で、もし大学が企業との共同研究において生み
出された知的財産を客観的に評価するのであれば、もっと「お金(研究費)」を払っ
てくれている「顧客(企業)の声を虚心に聞いてみる必要があるのではないだろう
か。
大学が知的財産マネージメントを通じて外部資金を確保することを目指すのは、やは
り得策ではないような気がした。


[[[[ ★5★ ]]]]
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5.一般講演 座長報告(7)(前 広島大学  山口佳和 先生)
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産学連携学会第2回大会を終えて

産業技術総合研究所研究環境整備部門長(前、広島大学産学連携センター教授)
  山口 佳和

 第2回大会を盛会のうちに無事終えることができ、正直なところ、ほっとして
います。3件の一般講演発表を行い、セッションの座長、学長シンポジウムのコー
ディネーターを務め、とても忙しい大会でした。これまで学会なるものとは縁が
薄かった私にとっては、とても良い経験と忘れられない想い出になりました。
 座長を務めさせていただいた産学連携基礎理論、MOT教育・人材育成セッショ
ンでは、まず京都大学の澤田先生から、2つの大学モデルの衝突により産学連携
コンフリクトが生じているのだという興味深くいつもながら鋭い分析を発表をし
ていただきました。福岡大学の長田先生から、産と学の関係を利益相反ではな
く利益互恵にもっていかないといけないとの発表があり、日本の技術開発を支え
る中小企業との産学連携を進めるための5ステップから成る具体的な戦略を提案
していただきました。佐賀大学の佐藤先生から、学生向け授業を活用した地域と
の産学連携について平成15年度の取り組み結果とその分析を発表していただき
ました。参加者の方々からこれらの発表に対し活発な質問や意見が出されました。
 湯本会長をはじめとする地元福岡の皆様方の行き届いた準備と運営、参加者の
皆様方のご協力に、実行委員の1人として厚く御礼申し上げます。第3回大会は
さらに大きく社会により強いインパクトを与える大会となることを期待します。


[[[[ ★6★ ]]]]
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6.一般講演 座長報告(8)(大分大学  伊藤正実)
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地域産学官連携(3)
の座長を今回させていただいた。今回の発表者の帰属するセクターは学、官あるいは
金融機関と様々であったが、その帰属するセクターごとに,微妙にその目的とするも
のが、異なっているところが興味深かった。勿論,スローガンとしては"地域産業を活
性化し,その地域を豊かにしよう"ということであるが,もう少し細かく見ていくと,そ
のニュアンスは異なるし,要は各セクターで産学官連携において実際に何を求めて,何
をすれば満足するかということである。今のところ小生の見る限り,それぞれのセク
ターの思惑に対しそれぞれ等距離を置いてその微妙な"ニュアンスの違い"を明確化す
るような議論は未だされていないように思う。とは言っても誰も気づいていない訳で
はなく,質疑応答では,それを論点とする質問もあった。今後,こういった問題をとり
あげて解析する発表を期待したい。より本質的な議論が楽しめるだろう。


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(会長 kaichou@j-sip.org 副会長 fukukai《以下は@j-sip.orgを省略します》
 学術委員会 gakujutsu 事業委員会 jigyou 総務委員会 soumu
事務局office 論文 ronbun 法務 houmu 教育 kyouiku 監事 kanji )

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